医学的には近視になる原因はよく分かっておらず、遺伝だとか近くを見ることの多くなったことへの適応だとか言われているわけですが、そうではないことを前回説明しました。
水晶体の厚さを変えることで眼のピント調節をしている毛様体筋が凝ってしまうのが仮性近視、眼球を動かして視点移動を行っている外眼筋が凝ってしまうのが近視でした。
近視というと遠くにピントが合わなくなるので、ピント調節をしている水晶体や毛様体筋の問題だと勘違いしてしまいがちですが、そうではありません。
近視は水晶体の調節力の問題ではなく、実は眼の周りの筋肉が凝ることで眼球の形が変化してしまい、ピントが手前にずれてしまっているのでした。
メガネやコンタクトはピント調節の幅を広げているわけではなく、ピントの合う位置をずらしています。なので、老眼の人は老眼鏡を掛けると近くにピントがずれる分、遠くはぼやけてしまうわけです。
また、近視の人はピントが手前にあるのでメガネを外せば、視力の良い人よりもより手前にピントを合わせることができます。
強度の近視の人は10cmより手前の所でもピントが合います。まあ、普段そんなに近くを見ることはないでしょうが。
さて、それでは今回は近視の原因である外眼筋が凝らないようにするにはどうすればよいかを考えてみましょう。
凝りと表現していますが、要するに筋肉に柔軟性がなくなったり筋肉のバランスが悪くなったりしているということです。
そういうことは眼の周りの外眼筋だけでなく、体全体を考えた場合でもよくありますよね。
姿勢が悪かったり偏った筋肉の使い方をしたりしていると、筋肉のバランスが悪くなりますし、柔軟性もなくなってきます。
その結果、骨格が歪んで猫背やO脚、X脚などの症状がでます。
体全体ではなく、眼と外眼筋を見た場合の症状が眼球の変化、つまり近視というわけです。
体の筋肉が凝れば体が歪みますし、眼の周りにある筋肉が凝れば眼球が圧迫され変化します。
では、何が原因で眼を動かしている筋肉が凝ってしまうのでしょうか?
一言で言えば、目の酷使ということになります。現代はパソコン、テレビゲーム、受験勉強など目を酷使してしまいやすい環境です。
パソコン、テレビゲーム、勉強などは近くを見ているだけで眼を動かす筋肉をそんなに使っていないのではと思うかもしれませんが、そうではありません。
これらはモニターや画面上を細かく頻繁に眼を動かすことで見ており、普段よりも眼の筋肉を使っています。
そのうえ、限られた範囲の上を細かく正確に動かすことが必要なので、筋肉は緊張していることが多いです。
筋肉を使うこと自体は良いことなのですが、酷使したり使い方が偏ったりするのは良くありません。
何時間も続けていると眼の筋肉は疲労しきり、さらに習慣化すると徐々に眼を動かしている筋肉のバランスが崩れ、柔軟性も失っていきます。
結局、パソコンやゲーム、読書などで目が疲れたと感じることが続けば近視になってしまという、世間でもよく言われていることは事実です。
ですから、近視の予防としては目を疲れないようにすること。こまめに休憩を挟むことも大切ですが、画面を見るときはリラックスして見ることが大切です。
リラックスしていればスムーズに視点移動が行え、無駄な視点移動も減るので疲労を抑えられます。
また、近視の改善としては疲労と緊張の繰り返しにより凝ってしまっている筋肉を元に戻すための眼筋ストレッチや、正しい眼の使い方に戻すためのトレーニングが必要です。
単に遠くを見たり、見えない物を見ようとしたりするトレーニングをしていても近視の改善にはあまり繋がりません。
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2009年11月08日
2009年08月24日
近視の原因
前回は視力回復の第一歩として近視について解説しました。
近視とは水晶体の調節能力の問題ではなく、眼球の変化であるということが分かっていただけたと思います。
もう少し補足しておくと、視力が落ち始めて眼科に行くと、まず仮性近視かどうか調べるために目薬をさしてもらったと思います。
この目薬は水晶体を厚くするときに使う毛様体筋の緊張を解くためのもので、仮性近視であればこの目薬で視力が回復します。
しかし、近視の場合は眼球自体の変化ですから、この目薬をさしても視力回復効果はないわけです。
仮性近視の原因は、近くを見続けてしまったことで毛様体筋の緊張が一時的に解けなくなり水晶体が薄くならなくなるためでした。
では、近視の原因はなんでしょうか?
なぜ眼球が変化してしまうのでしょうか?
今回は近視の原因について解説します。
一般的に近視の原因は、近くを見ても疲れないための適応だとか、遺伝だとか、栄養の偏りだとか色々言われているわけですが、はっきりとは分かっていないのが現状です。
というか、これらはどれも間接的な要因ばかりに注目し過ぎです。
眼球が独りでに変化するということはあまり考えられません。
むしろ眼球が変化するのは何らかの力が働いたからと考えるのが自然です。
では、ここで少しベイツ理論というのを紹介します。
「眼が異なった距離にピントを合わせられるのは、外眼筋を使い眼球を変化させることで網膜までの距離を変えているからである」
というものです。
外眼筋というのは、眼の周りにある目を動かしている6つの筋肉のことです。
眼は上下左右にかなりの範囲を動かすことができますが、これを可能にしているのが眼を囲むようにある6つの外眼筋です。
そしてこれらの筋肉が眼球を変化させることもできると言っています。
つまり、ベイツ理論では眼の周りの筋肉は目を動かすだけでなく、近くを見ているときには眼球を変化させ一時的に近視の状態を作り出して近くにピントを合わせているということになります。
しかし、このベイツ理論よりも現代では次のヘルムホルツ理論が支持されています。
「眼が異なった距離にピントを合わせられるのは、毛様体筋により水晶体の厚さを変えることで屈折力を変えているからである」

これについては前回の「近視とは」で説明しましたが、近くを見るとき水晶体を厚くすることでピント調節しているのは事実です。
それでは、やはりベイツ理論の眼球変化によるピント調節は間違いなのかというと、実はそうではありません。
これらはどちらか一方のみが正しいというような排他的な関係ではなく、近くを見ているときは水晶体も厚くしているし、眼球も変化させています。
つまり、両方の理論はどちらも正しく、両方が機能することでより近くにも焦点が合うわけです。
その証拠に手術で厚さ調節不可の人工水晶体を使うことになってもいくらか調節能力が残ります。
また、仮性近視と近視はどちらも遠くにピントが合わない状態ですが、これらの原因はちょうどヘルムホルツ理論とベイツ理論に対応しています。
水晶体を調節している毛様態筋が凝り水晶体が薄くならなくなるのが仮性近視、眼球を変化させる外眼筋が凝って眼球が元の形に戻らなくなるのが近視です。
眼球を変化させている外眼筋も毛様体筋と同様、使いすぎれば緊張状態が解けなくなると考えるのは自然なことでしょう。
近視と仮性近視は単に原因となっている筋肉が違うだけといえます。
ですから、世間で言われているように、仮性近視は直るけれど近視は直らないというのは軽率でしょう。
そもそも、医学的には現在、ヘルムホルツ理論だけが信じられているために近視の原因がよくわからず、それゆえ近視は眼球の変化なので直らないと思われているだけです。
近視とは水晶体の調節能力の問題ではなく、眼球の変化であるということが分かっていただけたと思います。
もう少し補足しておくと、視力が落ち始めて眼科に行くと、まず仮性近視かどうか調べるために目薬をさしてもらったと思います。
この目薬は水晶体を厚くするときに使う毛様体筋の緊張を解くためのもので、仮性近視であればこの目薬で視力が回復します。
しかし、近視の場合は眼球自体の変化ですから、この目薬をさしても視力回復効果はないわけです。
仮性近視の原因は、近くを見続けてしまったことで毛様体筋の緊張が一時的に解けなくなり水晶体が薄くならなくなるためでした。
では、近視の原因はなんでしょうか?
なぜ眼球が変化してしまうのでしょうか?
今回は近視の原因について解説します。
一般的に近視の原因は、近くを見ても疲れないための適応だとか、遺伝だとか、栄養の偏りだとか色々言われているわけですが、はっきりとは分かっていないのが現状です。
というか、これらはどれも間接的な要因ばかりに注目し過ぎです。
眼球が独りでに変化するということはあまり考えられません。
むしろ眼球が変化するのは何らかの力が働いたからと考えるのが自然です。
では、ここで少しベイツ理論というのを紹介します。
「眼が異なった距離にピントを合わせられるのは、外眼筋を使い眼球を変化させることで網膜までの距離を変えているからである」
というものです。
外眼筋というのは、眼の周りにある目を動かしている6つの筋肉のことです。
眼は上下左右にかなりの範囲を動かすことができますが、これを可能にしているのが眼を囲むようにある6つの外眼筋です。
そしてこれらの筋肉が眼球を変化させることもできると言っています。
つまり、ベイツ理論では眼の周りの筋肉は目を動かすだけでなく、近くを見ているときには眼球を変化させ一時的に近視の状態を作り出して近くにピントを合わせているということになります。
しかし、このベイツ理論よりも現代では次のヘルムホルツ理論が支持されています。
「眼が異なった距離にピントを合わせられるのは、毛様体筋により水晶体の厚さを変えることで屈折力を変えているからである」

これについては前回の「近視とは」で説明しましたが、近くを見るとき水晶体を厚くすることでピント調節しているのは事実です。
それでは、やはりベイツ理論の眼球変化によるピント調節は間違いなのかというと、実はそうではありません。
これらはどちらか一方のみが正しいというような排他的な関係ではなく、近くを見ているときは水晶体も厚くしているし、眼球も変化させています。
つまり、両方の理論はどちらも正しく、両方が機能することでより近くにも焦点が合うわけです。
その証拠に手術で厚さ調節不可の人工水晶体を使うことになってもいくらか調節能力が残ります。
また、仮性近視と近視はどちらも遠くにピントが合わない状態ですが、これらの原因はちょうどヘルムホルツ理論とベイツ理論に対応しています。
水晶体を調節している毛様態筋が凝り水晶体が薄くならなくなるのが仮性近視、眼球を変化させる外眼筋が凝って眼球が元の形に戻らなくなるのが近視です。
眼球を変化させている外眼筋も毛様体筋と同様、使いすぎれば緊張状態が解けなくなると考えるのは自然なことでしょう。
近視と仮性近視は単に原因となっている筋肉が違うだけといえます。
ですから、世間で言われているように、仮性近視は直るけれど近視は直らないというのは軽率でしょう。
そもそも、医学的には現在、ヘルムホルツ理論だけが信じられているために近視の原因がよくわからず、それゆえ近視は眼球の変化なので直らないと思われているだけです。
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